心の起爆スイッチとは

NER(Negative Emotion Release)

人にはそれぞれ
心の起爆スイッチ」のようなものがあります。
 
このスイッチを押すと、
瞬く間に怒りがこみあげてくる
そんなスイッチです。。

これがどのように出来上がるかというと、
例えばこんな感じです。

 
過去の出来事で、
何か怒りを感じさせるような出来事があったとします。
そしてあなたは取り乱し、
怒りを感じます。
腹が立ちます。
 
そして、
その怒りの原因と向き合い、
解決に至れば問題はありません
それ以降、何も問題もありません。

 

しかし、
時にはそれを解決できずに、
「怒ったまま」終わってしまったケースもあるでしょう。

 
そうすると
「心の起爆スイッチ」が出来上がり
残った状態になってしまいます。

 

例えばこんな例を考えてみます。

 

あなたは目的地に向かって急いで運転しています。
遅刻しそうです。

 

そして急いでその車を運転しているときに、
誰かがスッと前を割り込んできました。

 
あなたは急ブレーキをかけます。
危うく事故を起こしそうでした。

 
ただでさえ急いでいるうえにこんなにも危ない目に遭い、
あなたは怒りがこみ上げてきます
  
 
「ふざけんな」
「どんな運転してるんだ」

 

あなたは、普段誰かが割り込んだくらいで
怒りがこみ上げるような人間ではありません

 
普段は安全運転だし、冷静で、道を譲ります。
誰が割り込もうが穏やかに運転しています。
しかし今日のあなたは焦っています
遅刻しそうで急いでいるのです。

 
だからあなたは思わず怒りがこみ上げてしまう。

 
さぁ、この後果たしてこんな展開になるでしょうか? 
 

その後の展開

あなたはその人と車を降りて、話をします。

 
自分勝手かもしれない運転をしてしまったことに、相手は謝ります。

 
そして相手なりの事情を聴き、


「なるほど」、

とあなたは納得します。

 

「相手は運転が苦手だったんだ」
「相手もかなり急いでいたんだ」
「相手なりの事情があったんだな」

 

と。
先ほどまで怒りに満ちていたあなたは、

「なんだ、それなら仕方ない」

と思い、
どこかスーっと怒りが引いていきます

 
こんな展開があればいいですが、
恐らくないでしょう。

 
怒りがこみ上げたままです。
怒りが引くことなく、解消されることは有りません。

 
この出来事は未解決のまま、時間だけが過ぎていきます。
さぁ、未解決のままだとどうなるでしょうか。
  
あなたの脳神経回路網に起爆スイッチのようなものができます
そして次、また誰かがスッと割り込むなど、
似たような状況が発生すると、急に怒りがこみあげてきます
 
今回、あなたは急いでいません。
だからついさっきまで穏やかな運転をしていました。
 
にもかかわず、誰かが割り込んできただけで、
とてつもない怒りに襲われます

以前のあなたは怒ることはありませんでした
しかし今のあなたは怒りに満ち溢れています。
 

これが「心の起爆スイッチ」です。

 
このようにして人は、
マイナス感情が沸き起った日々の出来事を
未解決のまま終えてしまうと
この「心の起爆スイッチ」をたくさん蓄積してしまいます。
 
そして何十、何百という「心の起爆スイッチ」
抱えたまま生きていくこととなります。

怒りのスイッチ、
悲しみのスイッチ、
自責後悔のスイッチ、
恐怖のスイッチ、

など、

ありとあらゆるスイッチを蓄積していっています。

だから


常に怒っています。
常にへこんでいます。
常に怯えているし、
常に傷ついています。
常に後悔しているし、
常に不安です。

そうした感情を毎分毎秒
感じているわけではありません。

しかしあまりにも「心の起爆スイッチ」が多すぎて、
日々の些細な出来事でもそのスイッチが押されてしまいます


結果として毎分毎秒とまではいかずとも、
1日の大半がネガティブな感情で占められているのです。

そしてそういった「心の起爆スイッチ」があまりにも多く、
或いはあまりにも大きなスイッチとなってしまったため自分では対処できない。
社会生活を平穏に営むことが困難になった。


そんな人たちを扱うのが心理カウンセラーだったり、
投薬で対症療法している精神科医なのです。

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