目標達成を自在に出来るようになるには、ホメオスタシスレベルとホメオスタシスゾーンについての理解も必須です。
この２つをきちんと理解していれば、目標達成を確実にするために何をすべきかが自ずと明確になります。
そこでこのページではホメオスタシスレベルとホメオスタシスゾーンについて詳しく解説します。
最速最短で目標達成できるようになりたい人は必見です。
このページの執筆者（大川）の自己紹介
- 何をやっても「できない」劣等生のような学生時代を送る。
- 社会人になり、成功や目標達成を試みてあれこれ挑戦する。
- 一進一退で結局は「何も達成できない」と悩む。
- ある時、「科学的な目標達成術」なるものに出会う。
- 一進一退がなくなり、「職業、ファイナンス、人間関係、趣味、健康、自己変革（正確・習慣改善）」など、あらゆる目標を着実に達成できるようになる。
- 日本にこの方法を広めようと、科学的な目標達成術を開発
- 何十人もの目標達成をアシストしてきた。
- 現在に至る
目標達成に理解必須なキーワード：ホメオスタシスレベルとは
全記事ではホメオスタシスについて解説しました。
ホメオスタシスとは恒常性維持機能、すなわち一定状態を維持しようとする機能のことでした。
そしてこのホメオスタシスにはレベルがあります。
すなわちホメオスタシスレベルです。
ではホメオスタシスレベルとは何でしょうか。
実は、ホメオスタシスには、それが作用する基準となる水準・値・レベル、があります。
これをホメオスタシスレベルといいます。
そしてこのホメオスタシスレベルはセルフイメージに呼応します。
つまり自分が自分のことをどのような人間であると認識しているか、に応じてそれを基準にしてホメオスタシスが作用します。
先程の例で言えば、次のとおりです。
これの面白いところが、セルフイメージ、すなわちホメオスタシスレベルが平均60点という学生がいたとします。
その学生が例えば年間4回のテストで最初の2回100点をとってしまったらどうなると思いますか？
最後の2回のテストで、20点、20点取るなどして、平均するとやはり60点になるのです。
ホメオスタシスが調整するということです。
また同様に、「どれだけ頑張っても80点」というセルフイメージの人はやはりどれだけ頑張っても80点になります。
或いは、「頑張らなくても100点」というセルフイメージの人はやはり頑張らなくても100点を取ります。
私の例でいうと、私の当時のセルフイメージは、「頑張ればめちゃくちゃ点はいいし、頑張らなければ悪い」、というセルフイメージでした。
そのため、先の両者と比較すると面白いのですが、頑張らなければ60点でしたし、頑張れば100点でした。
ところで、よく宝くじに当たった人があっという間に大金を使い果たしてしまう、という話がありますよね。
実はこれもホメオスタシスの作用です。
年収500万円の人が2億円の宝くじにあたっても、普通の人はホメオスタシスレベルを2億円に変えていません。
ホメオスタシスというものの存在すら知りませんからね。
するとその人は、通常の家計水準よりも貯金が2億円ムダに多いことになります。
意識では大変大変喜ばしいことです。
こんなに嬉しいことはありません。
しかし無意識にとっては違います。
無意識は大慌てです。
緊急事態です。
生命の危機と本質的には同じです。
どれくらい緊急事態かというと、平熱36.5℃のヒトが、突然、42℃の高熱を出したようなもの。
「あるべき状態」からかけ離れています。
身体は悲鳴を上げています。
慌てて元に戻そうとします。
これが宝くじに当たった人が大金をまたたく間に手放してしまうカラクリです。
目標達成に理解必須なキーワード：ホメオスタシスゾーンとは
さて、ホメオスタシスレベルについて理解した後はホメオスタシスゾーンです。
実はホメオスタシスレベルには幅があります。
私は、これを個人的にホメオスタシスゾーンとよんだりしています。
このホメオスタシスゾーンの外にいる場合、人の無意識は「異常」と認識します。
そしてこのホメオスタシスゾーンの中にいる場合、人の無意識は「正常」と認識します。
そしてホメオスタシスゾーンの外にいる場合、慌ててホメオスタシスゾーンの中に戻ろう、戻そうとします。
そしてこのホメオスタシスゾーンの中にいるときは、正常なので、人の無意識は居心地良く快適に感じます。
それゆえ、心地よいとか快適を意味するコンフォートという言葉で、コンフォートゾーンとも呼びます。
というか、コンフォートゾーンと呼ぶほうが一般的です。
そして繰り返しになりますが、このホメオスタシスが作用するレベルにはある程度の幅があります。
先程の例でいうと、例えば次のようなものです。
そしてその幅の中に居続けようとホメオスタシスが働きます。
つまり年収が290万円とか300万円とか310万円の場合は、ホメオスタシスは何もしません。
しかし一度そこから出てしまうと、慌てて元に戻そうとします。
500万円になっても、200万円になっても慌てて元に戻そうとします。
これはエアコンの例を見ると分かりやすいかと思います
例えば、エアコンの温度を26℃に設定したとします。
すると、エアコンが慌てて動き出すのは何℃のときでしょうか？
例えば、設定温度から±2℃以上離れた、24℃とか28℃になったときですよね。
つまり、24～28℃の間はあまりエアコンは動きません。
しかしそれ以上の温度差、例えば室温が20℃なんかにになると、慌ててエアコンは動き出します。
ホメオスタシスゾーンもこれと全く同じ動き方をします。
ホメオスタシスレベルが年収300万円レベルであった場合、年収が280万とか320万円だと何もしません。
しかし年収が500万円になると散財するし、年収が200万円になると慌てて稼ごうとします。
このようにホメオスタシスには幅があります。
これがホメオスタシスゾーンです。
繰り返しになりますが、このホメオスタシスゾーンの中にいる時は何も起こりません。
しかしホメオスタシスゾーンの外に出た瞬間、慌ててホメオスタシスゾーン中に戻そうとします。
そしてその際にそのゾーンよりも高い、低い、嬉しい、嬉しくないは関係ありません。
低いと戻るし、高いと戻ります。
一番身近なわかり易い例が、ダイエットですね。
80kgの人が努力に努力を重ねてようやく70kgになった。
しかし喜ぶのもつかの間、あっという間に80kgに元通りになってしまった。
このような例は巷にあふれています。そして逆もまたしかりです。
80kgの人が、飲み会続きで100kgになったとします。
85kg、90kgと増えていく過程では、「あー、増えてるなぁ」と思っていただけだった。
しかし体重計が100kgを示した瞬間、流石にこれはヤバイとダイエットに励む。
そして慌てて80kgに戻そうとする。
このようにホメオスタシスゾーン内にいるときはさほどあまり問題視していなかった。
意識では「嫌だなぁ」「もっと痩せてたらなぁ」と思っていたかもしれません。
しかし何も行動はしなかった。
だけどホメオスタシスゾーンの外に出た瞬間に血相変えてダイエットに励む、あるいは食欲が止まらない。
このように作用します。
そしてそのホメオスタシスの作用で元に戻ろうとしているときに、2つの特徴があります。
それは「そこに努力も頑張りも、根性も気合も必要ない。勝手に起きるし、ラクラク起きる」ということ。
そして「元に戻ろうとするホメオスタシスの力には絶対に勝てない」です。
絶対に、です。
車を素手で押し返すくらい無理な話です。
さて、以上の話から賢い方は必然的に重要なことに気づかれたのではないでしょうか？
それは「目標達成したければ、ホメオスタシスレベルを目標の値へと変えれば良いんじゃないか？」ということです。
もし何かしらの方法で、年収500万円の人がホメオスタシスレベルを「年収1億円」にしたとします。
すると、「ヤバイ、もう今6月なのに、この半年間で250万円しか稼いでいない。年収500万レベルしか稼いでいない」と気づきます。
すると慌てて年収を1億円に戻そうとします。
残り半年で年収1億円になるように慌てて稼ぎ始めます。
この点は次の記事にて再度詳細に解説します。
本記事は一旦ここまでです。
まとめ
以上、本記事では、容易に目標達成できるようになるうえで理解が必要不可欠となる、「ホメオスタシスレベル」と「ホメオスタシスゾーン」について解説しました。
ホメオスタシスレベルとは、ホメオスタシスが働く、水準・値・レベルのことです。
そしてホメオスタシスゾーンとは「正常」「異常」を分ける幅のことです。
この幅の内側であれば「正常」なのでホメオスタシスは何もしませんし、「異常」であれば、慌ててホメオスタシスゾーンの内側に戻そうとします。
以上を踏まえて、「では目標達成を自在に出来るようになるには何をすべきか」を次の記事にて紹介していきます。
次の記事はこちらです↓
目標達成に直結｜セルフイメージとホメオスタシスレベルとの関係？
何故目標達成を確実にするにはセルフイメージを変えるだけで良いのでしょうか？セルフイメージ、ホメオスタシス、ホメオスタシスレベル、ホメオスタシスゾーンについて理解できている方であれば、この記事を理解すれば全て完了します。そこでこのページでは、「基本中の基本はすべて理解できた」と断言できるに必要な最後のピース、セルフイメージとホメオスタシスレベルの関係を紹介します。最速最短で目標達成できるようになりたい人は必見です。
目標達成の完全マップ【初級・中級・上級13記事＋αで解説】
確実に目標達成するためにはどうすれば良いか、必要な知識を網羅的に知りたいですか？当記事では正しく確実に目標達成するために、必要な知識を限りなく網羅的に紹介しています。達成したい目標があるものの、なかなか目標達成できないと悩んでいる方は必見です。
コメント