ビリーフチェンジが目標達成する上でのカギを握ることを理解できた人が次に抱える疑問は、「どうすれば簡単にビリーフチェンジできるの?」という疑問です。
そしてその答えは、「そもそもどのようにしてビリーフが形成されるのか?」という問いの回答がそのまま当てはまります。
そこでこのページでは、「どのようにしてビリーフが形成されるのか」について詳しく解説します。
ビリーフが形成される仕組みについて知りたい人は必見です。
このページの執筆者(大川)の自己紹介
- 何をやっても「できない」劣等生のような学生時代を送る。
- 社会人になり、成功や目標達成を試みてあれこれ挑戦する。
- 一進一退で結局は「何も達成できない」と悩む。
- ある時、「科学的な目標達成術」なるものに出会う。
- 一進一退がなくなり、「職業、ファイナンス、人間関係、趣味、健康、自己変革(正確・習慣改善)」など、あらゆる目標を着実に達成できるようになる。
- 日本にこの方法を広めようと、科学的な目標達成術を開発
- 何十人もの目標達成をアシストしてきた。
- 現在に至る
目標達成可否を分けるビリーフの出来方
ビリーフはどのようにして形成されるのでしょうか?
ズバリ結論から言うと、ビリーフは「情動記憶」によって形成されていきます。
情動記憶とは、大きな情動、つまり大きな感情を伴う出来事に関する記憶です。
例えば小さな子供が、大きな失敗をして、ママに怒られます。
「なんてことをするの!バカね!!」
そしてこのA子ちゃんは大泣きします。
そしてそれと同時に、その言葉をスポンジのように吸収します。
「バカね」、という言葉です。
そして「私はバカなんだ」、というビリーフができます。
情動記憶ができます。
(この情動記憶を英語ではSEE(Significal Emotional Event)と呼んだりします。)
或いは反対にこのような子供がいたとしましょう。
賢い親の元生まれたラッキーな子供B子ちゃんです。
人のマインドや脳のカラクリを熟知し、日々学びを欠かさない賢い親に産んでもらったB子ちゃんです。
何かその子が成功したとします。
本当はそんな大した成功ではなかったかもしれません。
しかしその子が何かで成功したとします。
うまくいったとします。
するとその親は大喜びでこんなふうに言います。
「すごいねぇ、B子ちゃん、天才だねぇ」「B子は偉いねぇ。賢い子だねぇ」
そして成功して嬉しかったB子ちゃん以上に大喜びする、或いは大喜びしてみせる両親を見て、B子ちゃんはもっと嬉しくなります。
情動が強くなります。
そしてこのように思います。
「私は偉いんだ、賢いんだ」と。
そして「私は偉くて賢いんだ」というビリーフができます。
そしてその嬉しかった成功体験が強い情動記憶として脳内にインプットされます。
偶然形成されたビリーフは後にますます強化される
さて、このA子ちゃんと、B子ちゃんはこの先どうなるでしょうか?
まず、今回できたセルフイメージが脳内で優位になります。
これまではフラットで、どちらが優位だということはありませんでした。
「私はバカなんだ」とも「私はバカじゃない」とも、「私は賢い」とも「私は賢くない」とも、どちらもありませんでした。
天秤は平らです。
どちらが重くて優位かということはありません。
しかし、今回の出来事で、今回の情動記憶で、今回できたビリーフが優位になります。
液体で例えるなら、例えば緑色の液体がドバーっと水槽の中に入れられ、そして水槽が重くなります。
するとA子ちゃんは「私はバカなんだ」が優位になります。
B子ちゃんは「私は偉いんだ、賢いんだ」が優位になります。
すると一度セルフイメージが優位に出来上がるとどうなるんでしょうか?
スコトーマができ始めます。
そしてそのスコトーマに隠れて、自分のセルフイメージに合致する情報以外は見えなくなります。
A子ちゃんは「私はバカなんだ」という情報や出来事をしっかり認識し、「私はバカなんだ」以外の情報をシャットアウトします。
B子ちゃんは「私は偉いんだ、賢いんだ」という情報や出来事をしっかり認識し、「私は偉いんだ、賢いんだ」以外の情報をシャットアウトします。
A子ちゃんにとって「私は賢いんだ」と言えるような情報が目の前にあったとしても、そのような出来事があったとしても、そこにスコトーマが築かれ、見えません。
そして見えるのは「私はバカなんだ」と言う情報です。
そして生活していく中で、また大きな出来事が起きます。
そしてそこに情動が発生します。
そして同時にセルフトークも発生します。
或いは他人から言われた言葉をそのまま受け入れます。
「お前バカだなぁ」「私はバカなんだ」と。
そしてまた大きな出来事、情動記憶が起きます。
そして「私はバカなんだ」をさらに、ますます強くしていきます。
本当は「私って賢い」と大喜びしてもよい、大きな情動を感じても良い出来事も日々目の前で起きているのですが、スコトーマがあるので、見えません。
そしてプラスの出来事にはスコトーマを築き、マイナスの出来事はしっかり認識します。
そして認識するので、ますます「私はバカなんだ」が強くなります。
このようにエビデンスをたくさん築き、ネットワークを張り巡らします。
エビデンスとはフレームに対する根拠、証拠です。
「私はバカなんだ」と言うに足りる証拠、出来事です。
強化されたビリーフは目標達成の可否を左右していく
さて、このA子ちゃんはその後どうなるでしょうか?
成長してきて、自我がしっかりしています。
自分が望むものを実現しようとします。
そして「こんなバカなのはイヤだ」「賢くなりたい」と勉強をします。
しかし、マインドのカラクリを知りませんので、内側を変える前に、外側を変えようと躍起になります。
つまりいきなりたくさん勉強します。
しかし、「私はバカだ」を維持しようとホメオスタシスとスコトーマが働くので、効率の良い勉強の仕方がなかなか見えてきません。
あるいは何を勉強しておけばよいのかをキチンと見抜けません。
そしてどれだけ頑張って勉強してもテストの成績が悪いままです。
或いは頑張って勉強し、ちょっとは成績が良くなるものの、効果が低く、やはりちょっとしか点数が上がりません。
あんなに勉強したのに成績があまり良くなりません。
或いは勉強して前期の成績が上がったものの、ホメオスタシスの作用で、後期に極めて悪い点を取ったりして、また同じような水準に戻ります。
そしてその後このA子ちゃんはこのように考えます
「ほら、やっぱり私はバカなんだ」
そして、結局また同じようなセルフイメージを維持し、むしろエビデンスが一つ増えたので、ビリーフがますます強固になります。
因みに、「年を取れば頑固になる」というのは完全にこのパターンですね。
昔にできたビリーフがスコトーマを築いてしまいます。
そのため、それ以外の情報が目の前にあるにも関わらず、同じような情報ばかり認識してしまうので、そのビリーフを強固にしていきます。
年齢を重ねた分、エビデンスが若いときよりも多くあるわけですから。
そして周りの人が「いや、あなたはバカじゃないよ」と言っても本人はこう言います。
こうしたエビデンスだらけです。
しかし繰り返しになりますが、その「私はバカだ」といえる出来事と同じくらい実は「私ってスゴい」と言える出来事は起きています。
しかし完全にスコトーマだらけです。
しかしマインドについての正しい理解を知らないので、そんな現状を変えようと、外側を変えます。
内側を変えずに外側を変えたところで
になるため、「ほら、やっぱり、●●だ」、といってビリーフをなお一層強固にしていきます。
こうして頑固なお年寄りが出来上がります。
いずれにしても、これがセルフイメージ或いはこの場合ビリーフが形成される流れです。
情動記憶がバランスを左右し、優位なビリーフ(セルフイメージ)を決める
このように、大きな感情を伴う出来事がきっかけで、天秤が傾き、セルフイメージができます。
最初は大きな傾きではありません。
少し傾いたくらいです。
少しセルフイメージが優位になった程度です。
しかしそのセルフイメージに合致した情報がことごとく認識されるので、ますますセルフイメージは強固になります。
天秤の傾きは加速します。
これがビリーフの出来上がる過程でありプロセスです。
最短でビリーフチェンジする方法は、情動記憶の解消
さて、ここまで説明すると、最短でビリーフチェンジするためには何をすべきか分かったのではないでしょうか?
例えば「私はバカで大した成果をあげられない奴だ」というビリーフがある、30歳のC子ちゃんについて考えてみましょう。
このC子ちゃんは次のような双方の経験、記憶は必ずあります。
しかし、このC子ちゃんは、(A)のような情動記憶があまりにも多く、大きいため、「私はバカで大した成果をあげられない奴だ」というビリーフがあります。
シーソーと水槽で例えるなら、(B)の水槽より、(A)の水槽に圧倒的大量の液体が入っています。
そのため、(A)の水槽が優位なのです。
そのため、「私はバカで大した成果をあげられない奴だ」というビリーフがあるのです。
そう信じているのです。
では、(A)にまつわる情動記憶を全て解消して、この(A)の水槽を空にするとどうなるでしょうか?
液体を全て水槽から抜いて(A)の水槽を空にするとどうなるでしょうか?
そうした瞬間、(B)の「私は賢くて凄い成果をあげられる奴だ」という水槽が優位になります。
シーソーのバランスは瞬く間に(B)が優位になります。
すると(B)の「私は賢くて凄い成果をあげられる奴だ」というビリーフが優位になります。
そしてそのビリーフが優位になれば、自ずと現実もその通りになっていきます。
つまり最短でビリーフチェンジする方法は、「情動記憶を解消すること」です。
最短で情動記憶を解消できるMCPが目標達成を加速する
さて、当社のMCP©を既に学んで実践したことがある人は、もう解決方法が思い浮かんでいるはずです。
どうすれば情動記憶を解消することが出来るのでしょうか?
それはMCP©を使えばよいだけです。
MCP©を使えば一生涯分全てのネガティブな情動記憶をものの10分程度で解消克服することが出来るんでしたよね。
実際慣れれば10分かかりません。
「戦争で生死をくぐり抜けた末PTSDを発症し、5年間毎晩叫びながら起きていた」という患者でも10分で完治克服可能な方法論、それがMCP©でしたよね。
このMCPは、米国催眠協会の会長を務めるタッドジェームス氏が開発したタイムラインセラピーを日本語に直し、当社が作成、提供しているものです。
そしてこれを使えば、どんな出来事のどれ程大きな情動記憶も簡単に10分で解消できるんでしたよね。
それこそ死別、戦争、性被害など、どれほど大きな情動記憶であっても全く同じように解消できます。(下記記事参照)
トラウマの克服の最終手段:MCPcとは?他手法との違いを解説
メンタルクリアプロセス(MCP©)って何なの?何故「世界一の方法」と言われているの?何故「一国の心理学会長」までもが絶賛する方法なの?このような質問をよくいただきますので、このページでは、何故MCP©が世界一の方法と言われているのか、そして他の手法とどう違うのかを解説します。
ですので、ビリーフチェンジを簡単にできるようになりたい方は「科学的な目標達成術」と合わせて「メンタルクリアプログラム」を学ぶことが最短となります。
まとめ
以上、本記事では、「どうすれば簡単にビリーフチェンジできるの?」という疑問に詳細に解説しました。
情動記憶さえ克服できればビリーフチェンジは「歯を磨く」「風呂に入る」「ご飯を食べる」くらい簡単なものです。
しかし正しい方法を知らないがあまり、ビリーフチェンジに1年も2年もかけている人がいるようです。
ぜひ正しい方法を学んで1日でビリーフチェンジしていただければと思います。
目標達成の完全マップ【初級・中級・上級13記事+αで解説】
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