トラウマを克服する上でカウンセリングを利用することは有効な手段の一つです。
しかし何も分からず「プロだから大丈夫だろう」と安易に利用すると、する必要のない失敗を招きかねません。
そこでこのページではカウンセリングを利用する際の注意点を5つ解説します。
カウンセリングを検討中の方は最後まで読んで失敗を未然に防いでいきましょう。
このページの執筆者(大川)の自己紹介
- 中学生の時のキツいイジメに遭う
- 以来、「トラウマ、引きこもり、抑うつ、対人恐怖症」等を経験する。
- 克服を試み色々試すも、根本は克服できず、10年近く悩む。
- ある時、世界権威が開発したマイナス感情・記憶克服法に出会う。
- 「世界一の方法だ!」と、一国の心理学会長までもが絶賛するその方法を学ぶと決意。
- それを学び生涯悩んできたトラウマ・恐怖症等が半日足らずで完治克服できた。
- 日本にこの方法を広めようと、メンタルクリアプログラム©(MCP©)を開発
- トラウマ克服、恐怖症克服、イライラ解消等を含む何十人もの精神的問題を解決してきた。
- 現在に至る
トラウマ克服|カウンセリング利用上の注意点1.熟練度にもバラつき
注意点の1つ目は「熟練度にもバラつきがある」という点です。
どの業界のどの職業で働く人にも、1流2流3流があります。
そしてそれはカウンセラーでも同じことです。
人の心理を知り尽くしているとされるカウンセラーであっても1流2流3流があります。
つまり熟練度にバラつきがあるということです。
それは仮に「心理学の博士号」を取得したカウンセラーであっても同じことです。
同じ外科医でも、「手術の腕前は3流だけど、論文ではピカイチ」という外科医もいれば、「論文はロクでもない。でも手術の腕前はピカイチ」という外科医もいます。
それと同様に、「理論(学術的な知識)はピカイチだけど、施術(トラウマを克服させるという技術)は3流」というカウンセラーもいれば、「学生時代、心理学すら専攻していないけど、トラウマは100%克服させる」というカウンセラーもいます。
このようにトラウマ克服に際して必要な熟練度はその人次第です。
そのため、「お金を取ってカウンセリングしてくれるプロだから大丈夫だろう」と安易に信頼せず、腕前を事前に確認しておこう、という姿勢は極めて重要です。
トラウマ克服|カウンセリング利用上の注意点2.腕が悪いと悪化する
注意点の2つ目は「腕が悪いと悪化する」という点です。
トラウマの克服は、カウンセラーの腕が悪いと悪化します。
特に、施術中にトラウマの内容を「思い出させる」という過程を踏むカウンセラーであるほど、このリスクは高まります。
というのも、「思い出す」という行動は「もう一度同じ経験をする」のと同じ効果が人の脳にはあります。
つまり5回、10回と思い出すのは、5回、10回と同じ体験をしたのと同じ効果があります。
トラウマチックな体験を1回するのと、100回するのとでは後者のほうが重症化するのは明白です。
その点、人の「無意識」に関する知見が浅いと、こういった方法を取るカウンセラーもいるようです。
本来、トラウマなどの情動記憶は正しく確実な方法を使えば、思い出す必要は全くありません。
それに「思い出す」という作業そのものが、時間の無駄です。
正しい方法を使えば、1から10の尺度の内、1程度の軽症のトラウマを解消するのも、10の人生最大のトラウマを解消克服するのも、全く同じプロセスで10分で完了させることができます。
しかし「思い出す」という一連の行為だと、それだけで1時間ないし数時間の時間をムダにすることになります。
いずれにしても、克服を試みて悪化していては本末転倒です。
ですので、その点は事前に調べたり調査する必要があるでしょう。
トラウマ克服|カウンセリング利用上の注意点3.克服の保証はない
注意点の3つ目は「克服の保証がない」という点です。
私自身ビジネスをやっていて痛感するのは、「世の中には保証のないサービスがあまりにも多い」という点です。
自分から問い合わせて利用するサービスならまだしも、向こうから電話をかけてきて営業してくるサービスであっても、保証がない無責任なサービスが多いものです。
「効果があってもなくても知ったこっちゃない」といった具合です。
この点、私の恩師であるタッド・ジェームス氏は尊敬と信頼に値します。
ジェームス氏は一国の心理学会長が「世界一のトラウマ克服方法だ」とまで絶賛した、タイムラインセラピーの生みの親です。
(当社では、これを日本語で作り直し、メンタルクリアプログラムという名前で販売・提供しています。)
ジェームス氏のセミナー映像の1つです。ご参考までに。
そして彼は常々このように公言しています。
「私とのセッションで満足のいく成果が得られなかった場合、それまで何時間セッションをしていたとしても、全額返金保証します」
だからこそセッションの単価を数百万円チャージできるのでしょう。
そして彼を師として活動する世界中のセラピストたちは成果保証を打ち出しています。
しかしカウンセラーも含め、日本の各種サービスは、「効果がなくても金を取る」という無責任なサービスが非常に多い。
もちろん、「それでもリスク覚悟で利用する」のであれば後は当人たちの自己責任です。
しかしジェームス氏を師として活動している私からすると首を傾げざるをえないのが、現状のカウンセリング業界です。
もちろん、中には無事トラウマを克服できている人たちもいます。
これは声を大きくして断言しておきます。
立派なセラピスト、カウンセラーも多くいらっしゃいます。
しかしその影に隠れて、大した熟練度もなく活動しているカウンセラーがいるのも残念ながら事実です。
繰り返しになりますが、「それでもリスク覚悟で利用する」のであれば、何の問題もありません。
誰にとやかく言われる筋合いもないでしょう。
しかしもしこの点の覚悟がないのであれば、今一度考え直すのがベストかも知れません。
トラウマ克服|カウンセリング利用上の注意点4.費用がかさむケース
注意点の4つ目は「費用がかさむケースがある」という点です。
これもこうしたカウンセリング業界、セラピー業界にありがちな点です。
トラウマの克服は「通常○○時間で終わります。そのため費用は○○万円です」と謳っています。
しかし実際に蓋を開けてみれば、とても当初の○○時間で終わらず、何倍もの時間がかかるというケースもあります。
そうなると当初予定していた金額を大きく上回る費用が課せられます。
もちろん、気づいたときには後の祭り。
中には、「当初の予定以上時間がかかってしまったのは、当方のスキル不足です。料金追加チャージはしません」という良心的なカウンセラーもいるようですが、そうでない場合もあるので要注意です。
「万一時間内に克服できなかった場合はどうなりますか?」と事前確認は必須です。
トラウマ克服|カウンセリング利用上の注意点5.無意識に関する知識
注意点の5つ目は「無意識に関する知見」という点です。
トラウマを克服しようとすると、人の無意識にダイレクトに影響を与える必要があります。
つまり、通常は言語よりも非言語を用いた方法論が必要となります。
しかし心理カウンセラーの多くは、言葉、つまり会話をベースに進めています。
もちろん、無意識に関して深い知見とスキルを持ち合わせる優秀なカウンセラーも会話は行います。
しかし会話はあくまで橋渡しのためのものに過ぎません。
実際は、会話をしながら、非言語で相手の無意識に直接的に影響を及ぼし、介入していきます。
理由は簡単です。
そうでないと効果が薄く、時間も多大な時間がかかってしまうからです。
その点、優秀なカウンセラーであれば、無意識に関する知見が深く、無意識に直接影響を与えるので、トラウマ克服を完了するまでに半日とかかりません。
そしてその半日かからない方法で、一生トラウマが再発することもありません。
ですので、カウンセラーが無意識に関して知見があるかを事前に調べておくほうが無難でしょう。
そしてそうした場合、ホームページなどで、無意識に関する情報や、「無意識に直接介入する方法論です」といった類の情報発信もしているはずです。
ですので、事前調査は必須でしょう。
因みにトラウマを克服する上で必要不可欠な無意識に関する知識は下記でまとめていますので、ご参考ください。
トラウマを克服する上で理解必須な無意識の役割7つとは?
トラウマを克服する上で、無意識にの役割に関する知識は必要不可欠です。このページではまだ無意識の役割をまだ完全に理解できていない方向けに、無意識の重要な役割7つについて解説しています。無意識の役割について知りたい人は必見です。
まとめ
以上、本記事では、トラウマを克服する上でカウンセリングを利用する際の注意点を5つ紹介しました。
若干内容が煽りを生むような内容になってしまいました。
しかし自分自身の保身のためには必要な内容です。
そのため、カウンセリングを利用する場合は失敗がないように自分で必要な情報収集をしていきましょう♪
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