最新の医学の研究では、トラウマの克服が身体的・精神的病気の克服・予防につながることが明らかになっています。
そしてそのことを聞いたことがある人は一定数いるようです。
しかし何故トラウマの克服で病気の克服・予防につながるかという理由まで知っている人は少ないかもしれません。
そこでこのページでは、何故トラウマの克服が身体的・精神的病気の克服・予防につながるかを解説します。
ここからは、オープンマインドの方だけどうぞ!
このページの執筆者(大川)の自己紹介
- 中学生の時のキツいイジメに遭う
- 以来、「トラウマ、引きこもり、抑うつ、対人恐怖症」等を経験する。
- 克服を試み色々試すも、根本は克服できず、10年近く悩む。
- ある時、世界権威が開発したマイナス感情・記憶克服法に出会う。
- 「世界一の方法だ!」と、一国の心理学会長までもが絶賛するその方法を学ぶと決意。
- それを学び生涯悩んできたトラウマ・恐怖症等が半日足らずで完治克服できた。
- 日本にこの方法を広めようと、メンタルクリアプログラム©(MCP©)を開発
- トラウマ克服、恐怖症克服、イライラ解消等を含む何十人もの精神的問題を解決してきた。
- 現在に至る
●トラウマの克服が健康につながる理由・要素~前提~
最新の医学の研究では、トラウマの克服が身体的・精神的病気の克服・予防につながることが明らかになってる。
先程紹介したこの説明は厳密に言うと間違っています。
厳密に言うと、このような説明になります。
最新の医学の研究では、情動記憶の克服が身体的・精神的病気の克服・予防につながることが明らかになっています。
情動記憶とは、大きな感情が発生した出来事に関する記憶のことです。
そしてトラウマとは数ある情動記憶の内の一つです。
ですので、先程のような説明になった、ということです。
だから「トラウマの克服が身体的・精神的病気の克服・予防につながる」というのは、やはり決して間違いではありません。
ただ、それが可能なのは、トラウマだけではなく、ありとあらゆる情動記憶にも当てはまるので、厳密にお伝えするために補足しておきました。
それでは、何故情動記憶の解消が身体的・精神的病気の克服・予防につながるのでしょうか?
まず、前提知識が必要ですので、もしまだ「無意識の役割」についてご存知ない方・読んだことがない方はこちらのページでご覧ください。
ご存じの方・読まれた方は、その前提知識を元に、さらに追加情報をお伝えします。
トラウマの克服が健康につながる理由・要素~その1~無意識は全ての記憶を銘記している
1957年、ペンフィールドという科学者が、女性の脳に電極を指し、電気刺激を加えるという実験を行いました。
その実験から分かったことは、人は起こった全ての出来事の記憶を完全に記憶している、ということです。
もちろん、「自在に思い出せるかどうか」は別です。
当然、「ランダムに指定された日時の出来事を思い出せ」と言われて思い出せる人はいないでしょう。
しかし人の無意識(脳)は覚えています。
この実験で様々な脳の部位に電気刺激を加えると、その度にこれまで思い出すことがなかったような些細な記憶を鮮明に思い出しました。
つまり人は皆完全なる記憶「パーフェクトメモリ」を持っているということが分かったのです。
そこで科学者たちの中で疑問が生じました。
「脳のどの部位で記憶しているのだろうか?」と言う疑問です。
そしてネズミの実験が始まります。
ネズミに迷路を走らせて入口から出口の経路を記憶させます。
記憶が終われば脳を切り取ります(生命維持に必要な脳幹以外)。
しかし脳の全てを切り取ってもなお、ネズミは経路を覚えていたのです。
そして何故か?という問いに対する仮説(この時点ではまだ単なる仮説)は、「動物は記憶をホログラムのように身体全体で記憶している」ということでした。
トラウマの克服が健康につながる理由・要素~その2~記憶は身体全体にホログラフィックに保存されている
ホログラムとは何でしょうか?
例えばカップのホログラム写真を取ったとします。
そしてそのホログラム写真に光を当てると、前方に先程撮影したカップが見えます。
3D映像のように立体的なカップが見える、ということです。
ではこの写真を半分に切り捨て、残りの半分の写真に光を当てるとどうなるでしょうか?
通常はカップが半分に見える、と思うかもしれませんが、違います。
カップ全体が見えます。
しかし先程のように詳細なカップの映像とはなりません。
例えば、持ちての部分についた細かな傷は映し出されなくなります。
さらに写真を半分に、半分に、と切り取っていくうちに、どんどんと細部の情報が失われていきます。
これがホログラムです。
要は写真の至る部分が、「カップの映像」という「記憶」を持ち合わせている、ということです。
ホログラムについて理解した所で、話を戻します。
記憶は身体全体にホログラフィックに保存されているとはどういうことでしょうか?
通常は記憶は「脳にだけ」保存されていると思ってしまいます。
しかし身体全体で保存しているということです。
例えば「20XX年X月X日、X時X分の出来事」についての記憶は、「脳、顔、体、腕、脚・・・」全てで保存している、ということです。
「そんなバカな」と思うかもしれませんが、このホログラフィック仮説を信頼づける事件があります。
米国のPaul Piersolという人が書いた、「The Hearts Code」という本に詳細に記載された事件の実話です。
登場人物は3人です。
- 10歳の少女(A)
- 8歳の少女(B)
- 何者か(X)
AがXに殺害されます。
そしてBがAの心臓の移植手術を受けます。
Bは殺人者Xに関する記憶を取り戻し始めます。
そしてその証言を元に警察が調査を進める、結果殺人者Xの犯人逮捕に至ります。
そしてBの証言とともに、Xは有罪判決を受けます。
もちろんAを殺害したXのことを、Bは見たことも聞いたこともありません。
しかしXについての詳細な事実を思い出し始めた、と言う話です。
Paul氏は「記憶は脳だけではなく、心臓にも保存されている」と著書で語っています。
そしてもちろん心臓は身体の中でも重要な内臓ではありますが、記憶を保存しているのは心臓だけではなく、身体全体でホログラフィックに保存しているという仮説を裏付けるそうした実話や研究は後も続きます。
要は全身の神経系全体で保存しているということです。
これ自体に良い悪いはありません。
しかし残念ながらこの事実が悪く作用することもあります。
それが次です。
トラウマの克服が健康につながる理由・要素~その3~抑圧されたマイナス記憶の保存がもたらす悪影響
先述の通り、記憶は脳だけでなく、全身の神経系全体で保存しています。
そしてもし情動記憶(大きなマイナス感情が伴う出来事の記憶)が例えば「腕」に保存されていた場合どうなるでしょうか?
この情動記憶を比喩的にブラックバッグ(黒い袋)と呼びます。
このブラックバッグが腕に保存されていた場合、信号に支障をきたします。
「指を動かす」という司令が脳から指に送り出される時、このブラックバッグがあるせいで、信号がスムーズに行き来できなくなります。
信号が干渉されたり、跳ね返って別の部位に届いたり、間違った信号へと変換されて指に届くこともあるでしょう。
そしてこれが病気の原因だ、と現在一流の医師たちは考えています。
実際ドイツの医者、ハンマー博士は現代医学では考えられないほどの膨大なデータ量を元にこの考えを裏付けています。
ハンマー博士は3万件の病気の症例をもとに本を執筆しました。
その著者でハンマー博士が主張しているのは「全てのガンは未処理のマイナス感情が抑圧されたまま身体に保存されている結果である」ということです。
「また、そのマイナス感情、葛藤を解決したときガンが消えている」と続けています。
これらの主張は3万件の症例を元にした結論であり、3万件というのは現在の医学界としては考えられないほどのデータ量で、「信憑性に足る」と言われています。
そしてこの事実から一方で心理学者たちが納得している事があります。
それは、無意識の役割の一つ、「合理化のための記憶の想起」がある点です。
マイナス感情が身体にとって有害であることを無意識が分かっているのであれば、当然無意識はそうした情動記憶の克服解消を図る。
これは当然のことだといえます。
そしてマイナス感情を解消する十分条件が「合理化」です。
学びを得て「合理化」できればマイナス感情は解消されます。
つまり情動記憶は解消されるということです。
そうすればマイナスな情動記憶は単なる記憶へと浄化され、問題を起こすことはなくなります。
「だから無意識は『合理化のための記憶の想起』」を図っているのだ、と腑に落ちる、と心理学者たちは言っています。
以上まとめると、やはりトラウマを含む情動記憶を克服解消することが身体的・精神的病気の克服・予防につながるということです。
トラウマの克服が健康につながる実例
トラウマ(情動記憶)の克服が健康につながる実例は極めてたくさんあります。
当社が販売・提供しているメンタルクリアプロセス(MCP©)では、トラウマ克服の正しく確実な方法論を指導しています。
そしてこのプログラムは、米国催眠協会の会長を務めるタッドジェームス氏が開発したタイムラインセラピーをもとにしています。
そしてこのジェームス氏は、数百万のチャージ料金で世界中のクライアントの健康問題を解決しています。
このジェームス氏は情動記憶の克服が健康につながる実例として、オーストリアの42歳の男性の話をしていました。
彼は24年間に渡り背中の慢性的な痛みを抱え続けていました。
そしてその痛みがあまりにひどかったため、台所のテーブルの前に設置した特注の椅子に肘であごを支えながら寝る必要がありました。
ベッドで寝るには痛みがひどすぎるからです。
彼はモルヒネを含む、考えうる全ての鎮痛剤を使用してきましたが効果はありませんでした。
しかし特殊な方法を用いて、原因を探っていくと、ある情動記憶について思い出した瞬間、痛みがなくなったそうです。
尺度1から10で、10が最大の痛みとしたときに、8位あった痛みが一瞬にして0になったということです。
ジェームス氏が活用した理論は、ジョン・サルノという外科医師の理論に基づいています。
ジョン・サルノはニューヨークで20年間に渡り、背中の手術を行ってきました。
そしてこれまで携わった全ての患者たちに、その後どうなったかを詳細に調べたようです。
その調査で分かったことは、外科的な手術だけでは効果がなかった患者が多くいるということです。
追跡調査と研究で分かったことは、8週間を超える慢性的な痛みの全ては、「患者本人が気づいていない無意識レベルの情動記憶によるものである」、ということです。
そして慢性痛をもつクライアントとセッションをする時、ジェームス氏はいつもこの理論に基づき、セラピーを行っている、と言います。
トラウマの克服が健康につながると主張する医師たち
代替医療の世界権威、ディーパック・チョプラ氏も同様の主張をしています。
彼も「病気は情動記憶が未処理のまま解決されず放置されていることが原因だ」と述べています。
人間の細胞は驚くべき速さで生まれ変わっています。
昔は10年単位で全く新しい細胞へと全身が生まれ変わると言われていました。
しかし現在ではもっと早いサイクルで全身の細胞が一新することが分かっています。
胃の粘膜のような短いものであれば分単位。
一番長いものでも、3年以内には全く新しい細胞に生まれ変わっているといいます。
仮に「1ヶ月毎に全く新しい細胞へと生まれ変わる臓器」が「1ヶ月を超えて病気を持ち続けるのは何故か?」という問いに対する答えが「情動記憶だ」と言っています。
まとめ
以上、本記事ではトラウマを克服することで、身体的・精神的病気の克服・予防につながる理由をご紹介しました。
人によってはこれまでの常識、思い込み、世界観とは全く異なる内容に驚かれたかもしれません。
しかし一流で先端を走っている人たちほどこれらの理論や知識をベースに活動しています。
そして思い通りの結果や成果を挙げています。
思い通りの人生を送るためにも、この記事で紹介した内容を取り入れていただければ幸いです。
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