トラウマ克服前の対処方法|パニック発作などに使える緊急応急処置

トラウマ

パニック障害のパニック発作やフラッシュバックが起きたときに使える、応急処置的な方法はありませんか?

 

本記事ではこういったご質問にお答えします!

 

このページの執筆者(大川)の自己紹介


  • 中学生の時のキツいイジメに遭う
  • 以来、「トラウマ、引きこもり、抑うつ、対人恐怖症」等を経験する。
  • 克服を試み色々試すも、根本は克服できず、10年近く悩む。
  • ある時、世界権威が開発したマイナス感情・記憶克服法に出会う。
  • 「世界一の方法だ!」と、一国の心理学会長までもが絶賛するその方法を学ぶと決意。
  • それを学び生涯悩んできたトラウマ・恐怖症等が半日足らずで完治克服できた。
  • 日本にこの方法を広めようと、メンタルクリアプログラム©(MCP©)を開発 
  • トラウマ克服、恐怖症克服、イライラ解消等を含む何十人もの精神的問題を解決してきた。
  • 現在に至る

トラウマ克服前の対処方法1:症状を理解する

トラウマ 克服 方法

パニック発作やフラッシュバックなどにより各種の症状が出ている状態とは、交感神経が優位になっている状態です。
 
交感神経が優位になっている状態とはつまり、闘争・逃走反応が発火したときの状態のことです。
 
本能的には、「自分の身の安全が危ぶまれている」と判断している状態です。
 
そして自分の身の安全を確保するためにアドレナリン全開になります。
 
次の瞬間のどんな状況の変化にも即座・瞬時に反応できるように、全身を臨戦態勢にします。
 
そのため動悸、息切れ、不整脈などの身体的な症状が出ます。
 
では、この状態から脱したかったらどうすればよいのでしょうか?
 
それは原理から言うと、副交感神経を優位にすれば良いということになります。
 
交感神経優位(臨戦態勢の状態)から副交感神経優位(リラックスの状態)にしていけばよいのです。
 
脳科学に詳しい人であれば、「活性化している扁桃体を強制的に沈静化すれば良い」と言い換えるとわかりやすいかもしれません。

 

因みに、「交感神経・副交感神経とそれに伴う身体の状態」に関する知識として非常に分かりやすく紹介しているyoutube動画があったので、紹介します。

 

動画は英語ですので、英語が苦手な方であれば字幕設定などを活用すれば分かりやすいと思います!!

 

Autonomic Nervous System: Sympathetic vs Parasympathetic, Animation

トラウマ克服前の対処方法2:扁桃体を沈静化すれば良い

トラウマ 克服 方法

扁桃体を沈静化して副交感神経になれば、必然的に症状は収まります。
 
何故なら交感神経と副交感神経はシーソーのようにバランスで成り立っているからです。
 
交感神経が高まれば、副交感神経は収まります。
 
副交感神経が高まれば、交感神経は収まります。
 
つまり副交感神経を優位にしながら、交感神経が高い状態を維持するのは不可能です。
 
つまり副交感神経を優位にすることで、交感神経を沈静化すれば、一連の症状は抑えることができます。
 
では副交感神経を優位にするにはどうすればよいのでしょうか?
 

トラウマ克服前の対処方法3:逆もまた真なりを活用する

トラウマ 克服 方法

「逆もまた真なり」と言う言葉がありますが、今回はまさにこれを活用します。
 
交感神経(副交感神経)が優位になると、それ相応の身体の反応・状態になる。
 
この逆もまた真なりとはつまりこういうことです。
 
それ相応の身体の反応・状態を作ると、交感神経(副交感神経)が優位になる。
 
つまり身体の使い方を意図的に活用することで、強制的に副交感神経を優位にすることが出来る、ということです。
 
交感神経が優位なモードの時、身体は次のような反応を示します。
 

  • 血管を広げる(即座に行動できるように、血液を全身に流そうとする。)
  • 心臓の鼓動が早くなる(全身により多く、より早く血液を送る)
  • 呼吸が早くなる(より酸素を取り込む)
  • 肺が広がる(酸素をより効率的に取り込む)
  • 瞳孔が開く(より光=視覚的情報を取り入れることで、次の行動への判断を正確なものにする)
  • 視野が極端に狭まる(危険対象物が次にどのように動くかを判断する。他の情報は一切いらない)
  • 消化器官への血流を少なくする(消化している場合じゃない)
  • 排泄器官への血流を少なくする(排泄にエネルギー使っている場合じゃない)
  • 脚への血流を多くする(「逃げる」を選ぶと)(より早く逃げれるように)
  • 手・腕への血流を多くする(「狩る」を選ぶと)(武器を持つ手にエネルギーを送る)


そしてこれらと真逆のことをすると、副交感神経を優位に出来るということです。

 

しかしヨガの修行僧でもなければ、自分の意識で意図的に血管を狭めたり、心臓の鼓動をゆっくりにデキる人はいません。

 

しかし幸い上記の中で、自分の意識で意図的に行うことができるものがあります。

 

それが「視野を広める」ということです。


「目の使い方」「どこに意識を向けるか」というものです。
 
そして特殊な「目の使い方」を活用することで、副交感神経を優位にすることが可能です。
 
そして一度副交感神経を優位にすれば、後は上記のような身体の反応は全て連鎖的につながっていきます。
 
そしてパニック発作などのそうした症状はフェードアウトしていき、落ち着きを取り戻すことができます。
 
非常にリラックスした、静かな意識状態になることが可能だ、ということです。
 
ではそのためにはどうすればよいのでしょうか?
 
その答えがハカラウステートと呼ばれるものです。
 
「目の使い方」を覚えて、ハカラウステートに入ることで副交感神経優位のリラックスモードに入ることができます。
 
ではどのようにするのでしょうか?
 
続いて解説します。
 

トラウマ克服前の対処方法4:ハカラウステートにはどのように入るのか?

トラウマ 克服 方法

ハカラウステートとは、ハワイにて伝わる伝統的な方法論です。
 
平穏な静かな意識状態のこと、その意識状態に素早く入る方法のことです。
 
ではどのようにハカラウステートに入っていくのかをご紹介しましょう。
 
これは、音声に合わせてやるのが一番簡単です。
 
そのため、音声をご用意しましたので、視聴可能な方は是非ご視聴ください。
 
「電車の中。しかもイヤホンがない」など、難しい方であれば、音声は後ほどに回し、ひとまず下記の説明をご覧ください。
 

 
ハカラウステート インダクションの音声

 

ハカラウステート インダクションのスクリプト

 

この音声を聞きながら、今あなたがいる部屋や場所で、じっと見つめることが出来る点を探します。

 
できれば目線がほんの少し上に向くような点を探します。そして探したらその点をじっと見続けます。

 
そしてその点を見続けながら、目線はそこから動かす必要はありません。

 

全ての意識をその点に向けて集中します。

 
そしてその一方で、周辺視野に意識を向けると、周辺に色々のなものがあるのが見え始めます。

 
目線はその点を見続けながらも、その周辺にはたくさんのものがあるのが視界に入ります。

 
ペットボトル、ノートパソコンや携帯電話、コップや本、ペンや封筒、そうした周りにあるものが視界に入っているのが分かります。

 
そして、その点に目線は固定しながらも周辺視野に意識を広げると、たくさんのものが見えます。

 
そしてそうこうしているうちに、自分の呼吸がゆっくりとなり、少し或は大きくリラックスできていることに意識を向けます。

 
これを周辺視野状態と呼んだりします。

 
そしてこの周辺視野状態を30秒続けます。慣れてくれば10秒でも構いません。

 
そうすると、今現在、これを始める前とは随分と異なった意識状態に既になっていることに気づきます。

 
リラックスし、呼吸がゆっくりと、そして深くなっていることに気づけるはずです。

 
そして気づけたら、それではいいですよ。

 
目をその点から放していただいて結構です。


 

 

トラウマ克服前の対処方法5:ハカラウステートの信頼性

トラウマ 克服 方法

いかがでしたでしょうか?
 
ものの30秒程でしたが、かなり意識状態が変わったことに驚いたのではないでしょうか?
 
それもそのハズ。
 
このハカラウステートは、プロのセラピストも多用している極めて効果的な方法だからです。
 
これを活用すると、ADHDや多動症のクライアントであっても、30秒、せいぜい1分後には身体を落ち着かせます。
 
そして実際、チャージ料数百万円のセラピストがADD、ADHDのセッションに臨む時、まず最初に誘導するのがこのハカラウステートです。
 
このように聞くと、何故このハカラウステートがここまで威力を発揮するか、信頼性を置けるのではないでしょうか?

 

トラウマ克服前の対処方法6:ハカラウステートを常とする

トラウマ 克服 方法

そして最終的には、このハカラウステートでいる状態を常とするのが理想です。
 
理由は3つあります。

 

パニック発作などの症状を未然に防げる


1つは明白ですが、パニック発作などの症状を未然に防げる可能性が高まるからです。
 
もちろん、根本的な解決はパニック障害の根治です。
 
そしてそれにはトラウマを始めとした情動記憶を解消することが近道です。
 
情動記憶を解消する方法は当社が販売・提供しているメンタルクリアプログラム©をご参照ください。
 

リラックス状態を維持して、ストレスを軽減できる

そしてもう1つは、リラックス状態を維持して、ストレスを軽減できるからです。
 
ストレスは万病の元と言われますが、こうしたストレスフリーなリラックス状態を維持していると、精神的・感情的にラクなだけではなく、各種の身体的病気を防ぐことにも繋がります。
 
交感神経優位のストレス状態では下記のような状態になります。
 

  • 心臓はフル回転→心臓への負担
  • 血圧が高い
  • 胃腸や内臓に十分な血流が行き渡らない→消化不良、便秘・下痢などの各種の不調

 
しかしリラックスモードに強制的に入ることによってそうした不調を未然に防げます。
 

IQが高まりパフォーマンスが高まる

そして最後3つ目は、IQが高まりパフォーマンスが高まることです。

 
冒頭で、交感神経と副交感神経はシーソーのような動きをする、と説明しました。
 
そして実は脳の前頭前野と扁桃体も同様にシーソーのような動きをします
 
前頭前野が活性化している状態では扁桃体へ沈静化します。
 
逆に扁桃体が活性化している状態では前頭前野は沈静化します。
 
つまり、副交感神経状態を維持して扁桃体を沈静化させている状態ではこの前頭前野が活性化します。
 
そして前頭前野が活性化した状態ではIQが高まります
 
すると、仕事の生産性、スポーツのパフォーマンス、或いは学業の成績が高くなります。
 
実際この方法論は記憶力の向上に如実に作用するので、以前は数万円で販売していた方法です。
 
この意識状態で学業に取り組むだけでGPAが1.5ポイント向上したという実証結果もあります。
 
GPAとは日本で言う五科目平均点のことです。
 
そして1.5ポイントとは、15点相当です。
 
つまりこのハカラウステートをマスターするだけで、勉強時間を変えたり塾にいかずとも五科目平均点が15点上がるということです。
 
ですので、日常生活を送っているときに、できるだけこのハカラウステートでいる状態を維持しておくのは極めて有用です。
 
是非使い倒してください!
 

まとめ

以上、本記事では、パニック障害などのパニック発作や、フラッシュバックなどを根本的に解決する前に、とっさのときに使える緊急的な対処方法をご紹介しました。
 
もちろん、本質的な解決はトラウマの克服といった、情動記憶を解消することです。
 
しかし応急処置的な方法を知っておいて損はしません。
 
損はしないどころか、それ以外にも使える極めて役に立つ有料級の情報です。
 
是非日々の生活で使い倒していただければと思います!

 

トラウマの克服完全マップ【初級・中級・上級13記事+αで解説】

トラウマ克服の基本的なことから応用的な深い知識を学びたい方向けです。このページでは、正しく確実な方法でトラウマを簡単に克服する上で重要な知識を限りなく網羅的にまとめました。トラウマに悩み、克服したい方は是非最初から一つずつ御覧ください。

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