このページトラウマを克服する上で重要なポイントを6つ紹介しています。
このページを見終わる頃には、何故正しく確実な方法を使えばトラウマを簡単に克服できるのかが分かります。
では早速参りましょう!
このページの執筆者(大川)の自己紹介
- 中学生の時のキツいイジメに遭う
- 以来、「トラウマ、引きこもり、抑うつ、対人恐怖症」等を経験する。
- 克服を試み色々試すも、根本は克服できず、10年近く悩む。
- ある時、世界権威が開発したマイナス感情・記憶克服法に出会う。
- 「世界一の方法だ!」と、一国の心理学会長までもが絶賛するその方法を学ぶと決意。
- それを学び生涯悩んできたトラウマ・恐怖症等が半日足らずで完治克服できた。
- 日本にこの方法を広めようと、メンタルクリアプログラム©(MCP©)を開発
- トラウマ克服、恐怖症克服、イライラ解消等を含む何十人もの精神的問題を解決してきた。
- 現在に至る
トラウマを克服する上で理解必須な要素~はじめに~
トラウマには極めて重症なものもあれば、比較的軽度のものもあります。
その中で、重症なトラウマの発生源にはどういったものがあるでしょうか?
それはやはり、生き死に、自分の命がかかった場面で起きたトラウマでしょう。
そして生死をかけたトラウマの発症が多いのは「戦争」と言って異を唱える方は恐らくいないはずです。
そしてクロアチアでは、そこで起きた戦争によるトラウマ(PTSD)が社会問題になっていました。
そして心理に携わる職業人たちは必死にトラウマ解消にあたっていました。
ところが、そんなクロアチアの心理学会長が「世界一の手法だ」と絶賛した方法論があります。
それが米国催眠協会の会長を務めるタッドジェームス氏が開発したタイムラインセラピーというものです。(商標登録上、当社ではメンタルクリアプログラム©(MCP)と名前を変えて、作成し、提供しています。)
そしてこの方法論では、どんな重症度のトラウマであっても10分で完治克服させることができます。
実際、生死をくぐり抜けた末に発症したPTSDで、「夜中毎晩叫びながら起きていた、という生活を5年間続けていた」という患者も10分間で完治克服しています。
こうした話を聞いた時に生じる疑問は、
と言った点です。
そしてこれらはMCPを実践してトラウマを克服する上で不可欠な要素なので、解説していきます。
トラウマを克服する上で理解必須な要素~その1~トラウマとはマイナス感情である
トラウマを克服する上で1つ目に重要な点は、「トラウマとはマイナス感情である」という事実の理解です。
まず、感情には種類が2つあります。
プラス感情(+)とマイナス感情(-)です。
プラス感情は、嬉しい、楽しい、気持ち良い、清々しい、誇らしい、などです。
マイナス感情は、怒り、悲しみ、恐怖、ショック(傷ついた)、罪悪感、不安、緊張、などです。
そしてトラウマとは、傷ついた、という感情です。
心の傷です。
つまり、トラウマを克服するとは、言い換えれば、マイナス感情を克服する・解消する、ということです。
自分で自在にマイナス感情を解消することが出来るようになれば、マイナス感情の1つである心の傷(トラウマ)も解消できるようになります。
まずはこの点を理解した上で、次に進みます。
トラウマを克服する上で理解必須な要素~その2~マイナス感情には役割がある
トラウマを克服する上で2つ目に重要な点は、「マイナス感情には役割がある」という事実を知っておくことです。
通常、人はマイナス感情はイヤなものです。感じたくありません。何とかしたいものです。排除したいものです。
しかし知ってくべき重要な事実は、「マイナス感情には役割がある」ということです。
ではどのような役割があるのでしょうか?
それは「合理化して欲しいという無意識からの叫び声(サイン)だ」ということです。
これだけでは分からないと思いますので、順番に解説します。
価値観に反した時にマイナス感情が生じる
まず、価値観とは何でしょうか?
それは単に「自分にとって大事なもの」「自分が大切にしていること」です。
そしてその価値観に沿った出来事、価値観を満たす出来事が起こればプラス感情が生じます。
逆にその価値観に反した出来事、価値観を満たさない出来事が起こればマイナス感情が生じます。
例えば、「友愛が大事」という価値観の人は、友だちと仲良くできればプラス感情が生じますし、いじめられたりケンカしたりするとマイナス感情が生じます。
他にも、「仕事では成果を出すのが大事」という価値観の人は、優秀な成績を収めればプラス感情が生じますし、最悪な成績になってしまうとたちまちマイナス感情が生じます。
或いは、「スレンダーな体型でいたい」という価値観の人は、スレンダーな体型を維持できていればプラス感情が生じますし、太ったりするとマイナス感情が生じます。
このように、感情というのは価値観を満たしたか反したかに応じて、プラス感情、マイナス感情が生じます。
感情は無意識が生み出す
そして理解しておくべきことは「感情は無意識が生み出す」ということです。
これは物理レベルでお話するのがわかりやすいので、物理レベルでお話します。
例えば、「悲しい」という感情が生じている時、脳内ではドーパミンという脳内ホルモンが減って、ノルアドレナリンという脳内ホルモンが増えています。
このこのノルアドレナリンが増え、ドーパミンが減っている状態の時の意識状態を我々は「悲しい」という名前を付けて呼んでいるにすぎません。
しかしこのとき、あなたは「ノルアドレナリンを増やそう」「ドーパミンを減らそう」と考えたでしょうか?
そしてそういった脳内ホルモンを「意識的に」増やし・減らしたでしょうか?
そんなことはありませんよね。
そんなことを「意識的に」できる人はいません。
全て「無意識が」行いますよね?
つまり感情というのは無意識の作用なのです。
無意識が特定の脳内ホルモンを増やしたり減らしたりすることで、我々の意識状態(=感情)が変化します。
合理化=二度とこんな出来事は起こしたくないから、「学び」を得てくれ
そしてもう1つ重要なことは、合理化です。
感情は無意識が生み出していることを先程紹介しました。
では、何故無意識は感情を生み出しているのでしょうか?
それが合理化、つまり、「学びを得て欲しい」からです。
「自分の価値観(大切にしているもの)を損なっている、なんとかしてくれ」と無意識が叫んでいるからです。
「目の前の現実が自分の価値観から外れていますよ」
「私はもっと○○ということを大事にしたいんだ」
と叫んでいるのです。
例えば人にいじめられて悲しい時、それは無意識が
「人と仲良くしたい」
「人と仲間になり、和気あいあいと楽しくしたい」
「友達になって友愛を大事にしたい」
と言っているのです。
人に自分の権利を侵害されて怒っている時、
「自分をもっと尊重してほしい」
「互いに尊厳と尊重をもって接したい」
と言っているのです。
人を傷つけてしまって罪悪感・自責・後悔を感じているとき、
「人を傷つけるのではなく、人をもっと大切にしたい」
そういっているのです。
そして
「もう二度とこんな出来事は起きてほしくない」
「もう二度とこんな想いをしたくない」
とそういっているのです。
だから、その声をキチンと聞き取り、
「次からはこうしよう」「なるほど、こういう行動をとったからこんな嫌な目に遭ってしまったんだな。次からはこうすれば防げるな」
という学びを学び取れば、無意識は声を上げる必要はなくなります。
そしてこれが次の3つ目に繋がります。
トラウマを克服する上で理解必須な要素~その3~役割を果たせばマイナス感情は消える
トラウマを克服する上で3つ目に重要な点は、「役割を果たせばマイナス感情は消える」という事実の理解です。
先程紹介したように、マイナス感情には役割があります。
それは合理化するまで、「早く合理化してくれ」と叫び続けることです。
その叫び声を聞き取り、合理化できた瞬間、学びを得れた瞬間、マイナス感情は消えてなくなります。
合理化出来るまではマイナス感情はずっと感じます。
その出来事のことを思い出すたびにマイナス感情が生じます。
しかし一度合理化できさえすれば、もうマイナス感情は生じません。
これは誰しも経験したことがあるはずです。
例えば
このようなことは誰しも経験したことがあるはずです。
このように合理化できさえすれば、マイナス感情はその役割を果たした、ということで消えてなくなります。
ここから分かることは、マイナス感情の伴う出来事が起きたときは、必ず合理化すれば良い!ということです。
逆に合理化できなかった場合はどうなるのでしょうか?
それが次の4つ目です。
トラウマを克服する上で理解必須な要素~その4~未処理の感情は心の起爆スイッチになる
トラウマを克服する上で4つ目に重要な点は、「未処理の感情は心の起爆スイッチになる」という点です。
人にはそれぞれ「心の起爆スイッチ」のようなものがあります。
このスイッチを押すと、瞬く間にマイナス感情(ここでは怒りを例に出します)がこみあげてくる、そんなスイッチです。。
これがどのように出来上がるかというと、例えばこんな感じです。
過去の出来事で、何か怒りを感じさせるような出来事があったとします。
そしてあなたは取り乱し、怒りを感じます。
そして、その怒りの原因と向き合い、解決に至れば問題はありません。合理化できれば問題ありません。
怒りは解消しますし、それ以降、何も問題もありません。
しかし、時にはそれを解決できずに、「怒ったまま」終わってしまったケースもあるでしょう。
そうすると「心の起爆スイッチ」が出来上がり残った状態になってしまいます。
例えばこんな例を考えてみます。
あなたは目的地に向かって急いで運転しています。
遅刻しそうです。
そして急いでその車を運転しているときに、誰かがスッと前を割り込んできました。
あなたは急ブレーキをかける。
危うく事故を起こしそうでした。
ただでさえ急いでいるうえにこんなにも危ない目に遭い、あなたは怒りがこみ上げてきます。
「ふざけんな」
「どんな運転してるんだ」
あなたは、普段誰かが割り込んだくらいで怒りがこみ上げるような人間ではありません。
普段は安全運転だし、冷静で、道を譲ります。
誰が割り込もうが穏やかに運転しています。
しかし今日のあなたは焦っています。
遅刻しそうで急いでいるのです。
だからあなたは思わず怒りがこみ上げてしまう。
しかし、この後果たしてこんな展開になるでしょうか?
あなたはその人と車を降りて、話をする。
自分勝手かもしれない運転をしてしまったことに、相手は謝る。
そして相手なりの事情を聴き、「なるほど」、とあなたは納得する。
「相手は運転が苦手だったんだ。」
「相手もかなり急いでいたんだ」
「相手なりの事情があったんだな」
と。先ほどまで怒りに満ちていたあなたは、どこかスーっと怒りが引いていく。
こんな展開があればいいですが、恐らくないでしょう。
怒りがこみ上げたままです。
怒りが引くことなく、この出来事は未処理・未解決のまま、時間だけが過ぎていきます。
さぁ、未解決のままだとどうなるでしょうか。
あなたの脳神経回路網に起爆スイッチのようなものができます。
そして次、また誰かがスッと割り込むなど、似たような状況が発生すると、急に怒りがこみあげてきます。
今回、あなたは急いでいません。
だからついさっきまで穏やかな運転をしていました。
にもかかわず、誰かが割り込んできただけで、とてつもない怒りに襲われます。
以前のあなたはそれくらいのことで怒るような人ではありませんでした。
しかし今のあなたは怒りに満ち溢れています。
これが「心の起爆スイッチ」です。
このようにして人は、感情が沸き起った日々の出来事を合理化せず、未処理のまま終えてしまうと、この「心の起爆スイッチ」をたくさん蓄積してしまいます。
そして何十、何百という「心の起爆スイッチ」を抱えたまま生きていくこととなります。
怒りのスイッチ、
悲しみのスイッチ、
自責後悔のスイッチ、
恐怖のスイッチ、
そしてトラウマ(傷ついた)というスイッチ、など。
だから常に怒っている。
常にへこんでいる。
常に後悔してるし
常に怯えているし、
そして常に傷ついている。
何故なら似たような状況が発生するたびにそのスイッチが押されるからです。
心の起爆スイッチがたくさん蓄積されていると、日々を幸福に生きて行くのは大変です。
通常ならいちいちマイナス感情を感じずに済むような出来事が起きても、いちいちマイナス感情が発生するからです。
「ストレスフルな社会」とよく言いますが、実際はこれはおかしな言葉です。
もし本当にすべての原因が社会にあるのであれば、人口60億人全員が毎日ストレスを感じているはずです。
しかし実際はそうではありません。
同じAという出来事が起きたとき、
イライラする人もいれば
イライラしない人もいる
傷つく人もいれば
傷つかない人もいる
へこむ人もいれば
へこまない人もいる。
これは単に心の起爆スイッチが押された人がマイナス感情を感じているだけです。
しかし未処理の出来事をきちんと合理化して、心の起爆スイッチを外した人は、滅多なことがない限りストレスやマイナス感情に悩むことはありません。
いずれにしても、トラウマを克服したければ、そして心の起爆スイッチを外したければ、合理化して学びを得ればよいのです。
しかしここで一つ問題があります。
それは心の起爆スイッチの数は、10個、20個と言ったレベルではない点です。
100個、1000個とある点です。
ではどうするのでしょうか?
それが次の5つ目です。
トラウマを克服する上で理解必須な要素~その5~ゲシュタルトを処理するとマイナス感情は全て消える
トラウマを克服する上で5つ目に重要な点は、「ゲシュタルトを処理するとマイナス感情は全て消える」という事実の理解です。
先述した、タッドジェームス氏が開発したタイムラインセラピーは、「世界一の手法だ」と言われています。
何故でしょうか?
それは100個、1000個とある心の起爆スイッチをたった1回で全て解消できるからです。
分かりやすい例を出します。
ブドウをイメージしてみてみます。
茎がある、ブドウの実がたくさんついたブドウの房です。
一本の茎が枝分かれしています。
そこに何十個ものブドウの実がくっついています。
しかしここでは何十個ではなく、100個、1000個と言ったブドウの実が、1つの房についていることを想像してください。
タイムラインセラピー以前にも、トラウマ(心の起爆スイッチ)を解消する方法はありました。
しかし以前の手法はブドウの実(心の起爆スイッチ)を一つ一つ取り除く方法でした。
何時間、何日、何週間もかけてぶどうの1つを摘み取ります。あるいは何ヶ月とかかる場合もあるでしょう。
そしてようやく1つの実を取り除くことができます。
しかしブドウの実はまだまだたくさんあります。何十個と。
全部取り除くには相当の時間がかかるでしょう。
しかしブドウを茎ごと取り除いたらどうでしょうか?
ハサミで茎をチョキンと切り取ります。
すると100個、1000個のブドウの実全てが一気にボロっと取り除かれます。
たった一つの手間で、そこにくっついていた無数のブドウの実が根こそぎ全て取り除かれます。
これがこのタイムラインセラピーが世界一の方法と言われている理由です。
この方法論を使えば一生涯で蓄積した心の起爆スイッチをたった1回の手間で全て解消することができます。
そしてその効果を確実なものにする上で、重要な点が次の6つ目です。
トラウマを克服する上で理解必須な要素~その6~合理化する上では無意識に直接影響を与える
トラウマを克服する上で6つ目に重要な点は、「合理化する上では無意識に直接影響を与える」という点です。
これは別記事で解説していますので、詳細はそちらをご参考いただければと思います。
ただ、端的に説明するのであれば次のとおりです。
無意識に直接影響を与える方法を取らなければ、1日、1ヶ月、1年、10年かかるものでも、無意識に直接影響を与えることができれば、10分で解消できる、ということです。
まとめ
以上、本ページではトラウマを克服する上で重要なポイント6つ紹介しました。
何か1つの目的を達成しようとすると、大事な本質部分を理解していないと、なかなか達成には至らないものです。
それはトラウマの克服でも同じことです。
今一度、理解を深めてトラウマ克服を図っていただければと思います。
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