精神科で恐怖症は克服できるのか?精神科受診の長短をプロが解説

恐怖症

恐怖症を克服したいと悩んでいる人は精神科を受診することを考えているかもしれません。
 
そしてそれは一つの良い選択肢です。
 
但し、精神科を受診する上で事前に知っておくべき注意点が幾つかあります。
 
そしてそれを理解しておかないと望ましくない結果に陥るかもしれません。
 
そこでこのページでは恐怖症を克服する上で精神科を受診する長所と短所について解説します。
 
恐怖症で悩んでいる人は必見です。

このページの執筆者(大川)の自己紹介


  • 中学生の時のキツいイジメに遭う
  • 以来、「トラウマ、引きこもり、抑うつ、対人恐怖症」等を経験する。
  • 克服を試み色々試すも、根本は克服できず、10年近く悩む。
  • ある時、世界権威が開発したマイナス感情・記憶克服法に出会う。
  • 「世界一の方法だ!」と、一国の心理学会長までもが絶賛するその方法を学ぶと決意。
  • それを学び生涯悩んできたトラウマ・恐怖症等が半日足らずで完治克服できた。
  • 日本にこの方法を広めようと、メンタルクリアプログラム©(MCP©)を開発 
  • トラウマ克服、恐怖症克服、イライラ解消等を含む何十人もの精神的問題を解決してきた。
  • 現在に至る

精神科で恐怖症を克服できるのか?

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結論から言うと、ほとんど不可能ということになります。
 
精神科で恐怖症を克服することはできません。
 
但し対処することはできます。
 
何がどう違うのでしょうか?
 
ここでは互いの言葉を次のように定義します。
 

克服:完全に完治解消すること
対処:一時的に症状を抑えること(完全には解消しない)


精神科では投薬が可能です。
 
そのため、恐怖症によって生じる各種の症状を、処方してもらった薬を服用することで一時的に抑えることが可能となります。
 
しかしこれはあくまで一時しのぎにすぎず(=対処)、根本的な解決(=克服)にはなりません。
 
つまり精神科を受診する長所(メリット)は対処ができること、短所(デメリット)は克服はできない、ということです。
 
例えるなら骨折した患者に痛み止めを与えるだけ。
 
痛み止めを飲めば一時的に痛みはなくなりますが、骨折そのものを処置しないと、薬の効果が切れればまた痛くなります。
 
そして精神科ではあくまで出てきた症状を一時的に抑える対処としての投薬しかできませんので、恐怖症を克服することはほとんど不可能です。
 
では何故「ほとんど」不可能かというと、中には極稀に、克服のために必要な処置を行ってくれる精神科もあるからです。
 
しかしそれはもはや精神科としての処置というよりかは、心理カウンセラーやセラピストが行うような処置を行っていることとなります。
 
そのため、「全く不可能」ではなく「ほとんど不可能」と説明したとおりです。
 

恐怖症を克服できない精神科は役に立たないのか?

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精神科で恐怖症を克服できないと聞くと、「精神科は役に立たない」と誤解する人がいるかも知れません。
 
しかし何事も適材適所、精神科にもそれ相応の役割があります。
 
ではここで言う役割とは何でしょうか?
 
それは「悪化を防ぐ」というものです。
 
恐怖症をなかなか克服できない人が、そうした恐怖の対象にさらされる日々を送っているとどうなるでしょうか?
 
場合によってはますます悪化していくかもしれません。
 
しかし投薬により症状を少し抑えながらであれば、どうでしょうか?
 
克服には至りませんが、少なくとも悪化は防げるかもしれません。
 
恐怖症以外にも例えばうつ病で悩む人を例に上げると分かりやすいかもしれません。
 
基本的にうつ病も精神科で治るものではありません。
 
しかしだからといって何もしないと、最悪のケースは悲観するあまり、自害するケースが考えられます。
 
そうした「悪化」を防ぐという意味では仮にその場しのぎ・一時的であったとしても「投薬に頼る」と言う選択肢は捨てたものではありません。
 
つまり精神科はそれなりの役割があるということです。
 

恐怖症克服で精神科を受診する際に最も気をつけておくべき点とは?

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では精神科を受診する際に何を気をつけるべきなのでしょうか?
 
何がもっとも重要なのでしょうか?
 
それは「治らない」という言葉の意味を拡大解釈しないことです。
 
精神科で恐怖症克服の相談をすると、恐らく十中八九こう言われるでしょう。
 
「恐怖症は治らない」「恐怖症を治せない」と。
 
しかしこれは正確に言うのであれば次のとおりです。
 
「精神科(西洋医学)では恐怖症は治らない」「精神科(西洋医学)では恐怖症を治せない」。
 
実際これを読まれている方の中には、精神科を受診してこのように言われた経験がある人もいることでしょう。
 
しかし「恐怖症は治らない」「恐怖症を治せない」は、事実でしょうか?
 
真実でしょうか?
 
違いますよね。
 
世の中には恐怖症を克服した人はゴマンといます。
 
私もその一人です。
 
心の問題を解決するために利用できるものは何も精神科だけではありません。
 

  • 心理カウンセラー
  • セラピスト
  • コーチ
  • 気功師
  • 催眠療法家
  • etc.

 
いくらでもあります。
 
しかし心の問題を解決してくれるのは精神科しか無い、と考えている人は、精神科で「恐怖症は治らない」「恐怖症を治せない」と言われると、「もはや手の施しようがない」と考えてしまいます。
 
そして克服を諦めてしまいます。
 
そして一生恐怖症と共存する人生を覚悟します。
 
しかし何度も言いますが、それはそのときあなたが受診した精神科医には治せなかっただけで、「恐怖症は治らない」「恐怖症を治せない」ということとは全く異なります。
 
ですので、恐怖症の症状に対処するための一つの方法として精神科を受診することに何の問題もありませんが、こうした知識や理解なく、「できない」という言葉を拡大解釈するのは危険です。
 
その点だけは本当に気をつけるようにしましょう。
 

まとめ

以上、本記事では、恐怖症克服のために精神科を受診する上で知っておくべき、精神科受信の長短をご紹介しました。
 
目の前のお医者さんが唯一無二のプロだ、と思ってしまうと、その人が克服はムリ、といった時、本当にムリなんだと思ってしまいます。
 
そして克服を諦めてしまいます。
 
しかし克服は正しく確実な方法を使えば10分でできるものです。
 
ですので、受診する際はここで紹介した内容をきちんと理解した上で受診しないと、少し危険です。
 
きちんと理解した上で、それでも受診するなら受診するようにしましょう。

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恐怖症の克服について、基本的なことから応用的なことまで網羅的に学びたい人向けのページです。この記事では正しく確実な方法で恐怖症を簡単に克服する上で重要な知識を体系立ててまとめています。恐怖症から解放されたい人は順番に1つずつご覧ください。

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