【トラウマの克服】パニック障害の症状と原因及び応急処置を解説

トラウマ
  • パニック障害の症状の原因って何?
  • パニック障害の発作が出たときの応急処置はどうすればいいの?
  • パニック障害を根本から克服するためにはどうすればいいの?

 

このページではそうした質問にお答えしています。

  

このページの執筆者(大川)の自己紹介


  • 中学生の時のキツいイジメに遭う
  • 以来、「トラウマ、引きこもり、抑うつ、対人恐怖症」等を経験する。
  • 克服を試み色々試すも、根本は克服できず、10年近く悩む。
  • ある時、世界権威が開発したマイナス感情・記憶克服法に出会う。
  • 「世界一の方法だ!」と、一国の心理学会長までもが絶賛するその方法を学ぶと決意。
  • それを学び生涯悩んできたトラウマ・恐怖症等が半日足らずで完治克服できた。
  • 日本にこの方法を広めようと、メンタルクリアプログラム©(MCP©)を開発 
  • トラウマ克服、恐怖症克服、イライラ解消等を含む何十人もの精神的問題を解決してきた。
  • 現在に至る

  

パニック障害とその症状とは

パニック障害とは何でしょうか?
 
パニック障害とは特定の状況下で、過呼吸症候群を始めとした、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作(パニック発作)を起こすこと、そしてそのために生活に支障が出ている状態を指します。
 
そして多くの場合はパニック障害でしばらく悩んだ末に不安障害につながることがあります。
 
不安障害とは、「またパニック発作が出てしまうのではないだろうか?」と不安予期することです。
 
そしてそうした不安から、通常の社会生活を営むことが困難になることです。
 
では何故こうしたパニック症状が起きるのかについて見ていきましょう。
 

パニック障害の症状が起こる本質的な原因「闘争・逃走反応」とは

何故こうしたパニック障害が起こるのか、その厳密な原因は従来型の精神医学では分かっていないとされています。
 
しかし考えられることは、原因不明の理由で闘争・逃走反応のトリガーが引かれたことによって、こうした一連の症状が出ているということです。
 
闘争・逃走反応とは生存本能の一つで、命の危機に面すると出てくる反応のことです。
 
危機に面した時、そのキケンの対象物と戦うか、それとも逃げるか。
 
これを瞬時に判断し、その判断に応じて最適な身体の状態にする反応のことです。
 
これは元々ジャングル、サバンナで生息していたヒトの祖先が、生き残るために有していた本能です。
 
そしてこの本能を現代を活きる我々も有しています。
 
何故そもそもヒトの祖先がこの本能を有していたのかはわかりません。
 

  • ヒトの祖先は皆持っていたのか
  • これを持っていたヒトだけが生き残れ、その本能を我々が受け継いでいるのか

 
どちらかはわかりませんが、いずれにしてもこの反応を我々は受け継いでいます。
 
そしてそのおかげで、現代を活きる我々も命の危機に面したときに、とっさに動くことができます。
 
そして下記のように、アドレナリン全開で、全身を臨戦態勢にすることができます。
 

  • 全身に血流を送るために心臓がフル回転する(脈拍が増える)
  • 酸素をたっぷりと送れるように肺もフル回転する(呼吸数が増える)
  • 危険物の次なる動きをキチンと見分けられるように目を見開く(瞳孔も開く)
  • 全速力で逃げれるように脚に血流が回る
  • 手に持つ武器で思いっきり殴れるように手に血流が回る

 

こうした反応が生じます。

 

~参考図書~

FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 (河出文庫) 文庫

ヒトの本能について詳しく知りたい方はこちらをご参考ください。数少ない「私が大好きな本」の一つです。1000円程と極めて安価ながら、ヒトの本質的な部分がめちゃくちゃ分かりやすく、体系的に書いているためオススメです。

 

こうした反応は全て無意識です。
 
意識的にやっている人はいません。
 
「とっさに動けるように、心臓をフル回転させておこう」「酸素を沢山取り込めるようにいつもより多めに呼吸しておこう」と意識的に考える人はいません。
 
全て無意識です。
 
これが闘争・逃走反応です。
 
そしてこれらの説明から分かることは、パニック障害による発作の症状は、まさにこの闘争・逃走反応が発生したときの身体の症状と同じであるということです。
 
こうした反応は「生死を分けた環境で生き抜くため」には極めて役に立ちます。
 
しかしこの本能は、残念ながら現代社会を活きる上では「過剰」と言わざるをえない反応となってしまいます。
 

パニック障害の本質原因「闘争・逃走反応」はストレスでも起こる

先述の通り、パニック障害の発作の際に生じる各種の症状は、闘争・逃走反応によるものと考えてまず間違いはないでしょう。
 
しかしここで一つの疑問が生じます。
 
それは「現代はジャングルじゃないけど?」「トラやライオンに出遭ったわけじゃないのに?」「何故そんな反応が起こるの?」ということです。
 
そしてこれは真っ当な疑問でしょう。
 
確かに現代社会でトラやライオンに出くわすことはありません。
 
見ることはあっても、それは「動物園」や「サーカス」といった文脈くらいでしょう。
 
その場合は、「檻の中にいるから大丈夫だろう」「しっかりと手なづけられているから大丈夫だろう」といった無意識レベルでのフレーム(枠組み)があります。
 
そのため、仮にトラやライオンを見ることがあっても現代社会では「闘争・逃走反応」が出ることはないでしょう。
 
しかし幸か不幸か、この闘争・逃走反応は「ストレス」に対しても起こります。
 
「ストレス」の定義はここでは、「(情報的にも物理的にも)自分に危害を与えるもの」としておきます。
 
つまりトラやライオンなどの「物理的に自分に危害を与えるもの」のみならず、下記のように「情報的に自分に危害を与えるもの」にもこうした闘争・逃走反応が生じるのです。
 

  • 自分をバカにして傷つけるもの
  • 邪魔をして自分が仕事で成果を出すのを阻めるもの
  • 彼女(彼氏)と幸福な生活を送るのを阻めるもの

  
上記の例は身体に危害を与えるなどの物理的なものではありません。
 
しかし人はしっかりとストレスを感じます。
 
そして人は「ストレス」を感じると、この闘争・逃走反応は生じます。
 
もちろん程度に差はあります。
 
「ストレス」の強度に応じて、軽い反応しか出ないこともあれば、手足が震えるほどの強い反応が出ることもあります。
 
しかしいずれにしても人が「ストレス」を感じるとこの闘争・逃走反応が生じます。
 
以上がわかった所で、更に深掘りします。
 

パニック障害は無意識の勘違い

そして闘争・逃走反応の際に生じる、先述したような一連の体の反応は無意識によるものです。
 
そしてこの無意識は時おり勘違い・間違いを犯してしまいます。
  
必ずしもキケンではないものに対して「キケンだキケンだ」と騒ぎ立ててしまうことがあります。
 
トラやライオンに出くわしたときに、「キケンだキケンだ」と騒ぎ立てるのは問題ありません。
 
実際にキケンだからです。
 
身体が必要な準備をしていないと、逃げ送れるかもしれません。
 
ですので、キケンなものに対して「キケンだキケンだ」と反応するのは問題ありません。
 
しかし問題なのは、必ずしもキケンではないものに対して「キケンだキケンだ」と過剰反応してしまうことです。
 
下記は必ずしもキケンではないものに対して「キケンだキケンだ」と騒ぎ立てる、「過剰反応」の例です。
 

  • 高所恐怖症
  • 対人恐怖症
  • 広場恐怖症

 

ビルがいきなり崩れ落ちたり、ビルから落下することはありません。しかし高所恐怖症の人は「高いところ」に昇ると恐怖を感じます。
 
他人は誰も彼も自分に危害を与えるキケンなものではありません。しかし対人恐怖症の人は、「全員」怖いと感じてしまいます。
 
広いところに出ても、誰かに命を狙われることはありません。しかし広場恐怖症の人は「広いところ」が怖いと感じてしまいます。
 
そしてこうした恐怖を感じている時、人はまさに先ほど説明したような闘争・逃走反応が生じます。
 
まさしく、めまい、動悸、息切れ、震えなどです。
 

かつて高所恐怖症に悩んでいた私は高所に昇るとめまい・立ちくらみを起こしていました。

 

トラやライオンに出くわした時と全く同じように、無意識が「キケンだキケンだ」「今すぐにここから逃げないと大変なことになるぞ!」「命が危ぶまれるぞ!」と生存本能を発揮します。
 
症状が出てしまう理由です。
 

パニック障害は対象が意識に上っていないケースである

上記のような、いわゆる「○○恐怖症」は、何に恐怖を感じているかを自覚しています。
 
「高いところが怖いんです」「人が怖いんです」「広場が怖いんです」
 
「だから近づきたくありません。」
 
このように自分自身の意識が恐怖の対象を自覚しています。
 
しかしパニック障害の場合はこの「対象物」が自分の意識では知覚できていないパターンがほとんどです。
 
だから「ある時突然」「何の前触れもなく」症状が出たように感じます
 
しかし無意識はキケン(と感じている)の対象物を認識しています。
 
そして認識したからこそ、慌てて「ヤバイヤバイ」と騒ぎ立てて、臨戦態勢に入っているのです。
 
しかし当の本人の意識では「何がキケンなのか」を認識していません。
 
まるで高所恐怖症の人が38階のオフィスビルに出勤する度に、症状が出ているにも関わらず、「何が原因なのかわからないんです」と言っているようなものです。
 

パニック症状を克服するにはトラウマの克服が確実最短

ではどのように原因不明のパニック障害を克服すればよいのでしょうか?
 
結論から言うと、情動記憶を解消克服することです(トラウマは情動記憶の一例です)。
 
そして情動記憶の解消克服をして以来パニック症状は出なくなったという人がたくさんいます。
 
そして情動記憶の解消・克服方法は当社が販売・提供しているメンタルクリアプログラム©で解説しているので、興味がある方はそちらをご覧ください。
 
そしてこれこそが回答であり、原因療法です。
 

対症療法:根本的な解決ではない、一時しのぎ的な療法のこと
原因療法:根本的な解決を図る療法のこと

 

しかし、原因療法は一旦さておき、対症療法としての応急処置はどうすればよいのでしょうか?

 

それを解説します。

 

パニック障害の応急処置を解説

では、原因療法は一旦脇においておいて、対症療法としてはどうすればよいのでしょうか?
 
発作が出たときの応急処置は何をどうすればよいのでしょうか?
 
結論から言うと、「ハカラウステート」に入ることが一番の解決になります。
 
ハカラウステートに関してはこちらの記事で紹介しているのでそちらをご覧ください。
 

トラウマ克服前の対処方法|パニック発作などに使える緊急応急処置

【有料級】パニック障害などのパニック発作や、フラッシュバックなどを根本的に解決する前に、とっさのときに使える緊急的な対処方法を知りたいですか?このページでは、トラウマを克服する前に使える、発作やフラッシュバック時に使える緊急的な応急処置の方法を紹介しています。トラウマのフラッシュバックやパニック障害の発作で悩んでいる方は必見です。

 

 
パニックの発作を抑える方法としても全く同じように使えます。
 
何故同じような原理で使えるのか、という理由も含めて書いていますので、ぜひご覧ください
 

まとめ

以上、本記事では、「パニック障害の症状の原因って何?」「パニック障害の発作が出たときの応急処置はどうすればいいの?」「パニック障害を根本から克服するためにはどうすればいいの?」といった疑問にお答えしました。

 

パニック障害で悩んでいる人は是非参考にしてみてください!

 

トラウマの克服完全マップ【初級・中級・上級13記事+αで解説】

トラウマ克服の基本的なことから応用的な深い知識を学びたい方向けです。このページでは、正しく確実な方法でトラウマを簡単に克服する上で重要な知識を限りなく網羅的にまとめました。トラウマに悩み、克服したい方は是非最初から一つずつ御覧ください。

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