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アンガーマネジメント|怒りを抑える方法3.自分を責めない
これは先述の「改善主義」と少し似ています。
アンガーマネジメントを学びたいという人のきっかけは人間関係のもつれであることが多いです。
自分の怒りをコントロールできず、他人にぶつけ、関係性が悪化した、というものです。
そしてアンガーマネジメントの大前提として、「変わるのは他人ではなく自分」というものがあります。
そのため、これまで他人に向けていた怒りの矛先を自分に向けてしまうものです。
「自分が悪いんだ!!!」と自分を責めてしまう人もいます。
しかしこれは違います。
自分を責めてもなんの意味もありません。
ですので、責める代わりにもっと自分を承認すると良いでしょう。
そしてその時に役立つのが「改善主義」です。
「確かに完璧とは程遠いかもしれない。しかし昨日、先週、或いは1ヶ月前の自分よりは良くなっている」という考え方です。
このように「自己承認」の習慣がついていれば、何かダメなことがあってもマイナス感情を感じる代わりに、「じゃぁ、次はここを改善しよう」と冷静に見直すことが出来るようになります。
アンガーマネジメント|怒りを抑える方法4.プラス感情で自分を一杯にする
人はイヤなことが続いているときは、普段なら怒らないことでも怒りがこみ上げたりするものです。
逆に、良いことが続いて気分が良いときは、普段なら怒ってしまうことでも案外許せたりするものです。
ここからわかることは、日々プラス感情で自分を一杯にしておくことが役立つということです。
ではどうすればプラス感情を感じることが出来るのでしょうか?
簡単です。
基準を変えて、日々自己承認し、プラス感情を感じることです。
「完璧」と比べると、どれほど素晴らしい人でも「欠けた人」になります。
恐らくイチローも大谷翔平も「欠けた人」でしょう。
しかしその一方で、半年前、或は1年前の自分と比較すれば、マイナスになりようがありません。
減点になりようがりません。
ですので、常に過去の自分と比較して前進している自分を自己承認することが大事です。
自己承認の反対は自己否定です。
自己否定とは自分はダメだな、と思うことです。
自己承認は、自分はすごいな、前進しているな、と思うことです。
自己否定することは簡単です。
「完璧」と比較すればよいだけです。
しかし「完璧」と比較すれば常に「自分はダメだな」となります。
何故皆「完璧」と比較するのでしょうか?
それはそうすることで「完璧になれる」と勘違いしているからです。
ここでは説明は割愛しますが、「完璧」になりたければなりたいほど、自己承認していく必要があります。
これは科学的な目標達成術の見地からもその通りです。
アンガーマネジメント|怒りを抑える方法5.自分が対処できないことは怒りを手放す
常にイライラしている人を観察していると面白いもので、自分に全く実害がないものを取り上げてはイライラしています。
自分に実害があるものでイライラするのであれば、未だ理解可能です。
しかし自分とは全く関係のない事柄を取り上げては腹を立てています。
最近だと、役所が過って一個人に4630万円を振り込んだ件があります。
自分や自分の知り合いに関することであればまだしも、見ず知らずの人が犯した罪を取り上げてはイライラしている人がいます。
それが趣味ならいいですが、これをご覧の方は趣味ではないはずです。
怒りを解消したいと思っているはずです。
それなら自分が対処できないことへの怒りは手放すほうが無難です。
イライラは習慣です。
もっと言えば、マイナス感情は習慣です。
さらに言えば、感情は習慣です。
マイナス感情を感じる習慣があれば、ありとあらゆることに対してマイナス感情を感じます。
しかしこれは捉えようによっては良いことです。
何故ならプラス感情を感じる習慣を一度作りさえすれば、プラス感情を感じることが習慣になるからです。
いずれにせよ、自分にはどうにでも出来ない問題、自分が対処できない問題に対する怒りは手放すほうが無難です。
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